ゆっくり・のんびり 〜ダウン症児の子育て日記〜

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zoom RSS 「オランダへようこそ」

<<   作成日時 : 2008/09/29 01:11   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 15

「オランダへようこそ」は、1987年、ダウン症児のお母さんであるエミリー・パール・キングスレーさんが書かれた文章です。

この文章は、私の友人が何かの折に、素敵な文章だと紹介していました。

私は、この文章を見て、「うん、うん、そう!そう!そうのとおり!!」と思いました。

私の気持ちを上手に表現して頂いたような、そんな気持ちになりました。

そして、やはり、涙が出ました。

何の涙でしょう・・・??

私は、オランダで頑張るぞ!!っといった、決意の涙でしょうか・・・?!



素敵な文章です。

原文は英語なので、私なりに訳して紹介させていただきます。(原文は、後にあります。)





          「オランダへようこそ」

私はよく障害を持つ子供を育てるって、どんな感じか聞かれることがあります。
障害児を育てるというユニークな体験をしたことがない人が理解できるように、どんな感じか想像できるようにこんな話をします。

赤ちゃんの誕生を待つことは、すてきな旅行の計画をすることに似ています。
そう、旅行先はイタリア。ガイドブックをどっさり買い込み、現地での素敵な計画を立てます。
ローマのコロッセオ。ミケランジェロのダビデ像。ベニスのゴンドラ。
簡単なイタリア語を覚えるかも知れません。それはどれも、ワクワクすることです。

そして、期待を胸にいっぱいに、数ヶ月の後、待ちに待ったその日がやってきます。
カバンに荷物を詰め込み、さあ出発です。
数時間後、飛行機が着陸します。スチュワーデスがやって来て、告げるのです。
「オランダへようこそ」と。

「オランダですって?」とあなたは驚き聞き返します。
「オランダってどういうこと?私はイタリアへ行くはずだったのよ!これまでずっと私はイタリアを夢見てきたのに!」
しかし、飛行計画が変更になったのです。
オランダへ着陸したのです。
あなたはそこに滞在しなければならないのです。

ここで考えて欲しいのは、あなたたが連れてこられた場所は、疫病や、飢饉や、病気が蔓延する、恐ろしく、ひどく、ゾッとするような所でははないと言うことです。
ただ、そこは、ちょっと違う場所なのです。

だから、あなたは新しいガイドブックを買いに外に出て行かなくちゃいけません。
それから、新しい言葉も覚えなくちゃいけません。
そうすれば、あなたにはこれまで出逢ったことのない人々との出逢うことでしょう。

ちょっと違う場所へ来ただけなのです。
イタリアに比べて、時はゆっくりと過ぎていき、イタリアのような華やかさはありません。
でもしばらくここにいて、深く息を吸いこんで、周りをみわたすと…オランダには風車があることに気がつきます。
チューリップにも気が付きます。
そして、オランダにはレンブラントの絵もあることに気が付くでしょう。

でも、あなたの知人たちは、イタリアに行ったり来たりでせわしなくしていて、皆イタリアでどんなに素敵な時を過ごしてきたかを自慢するのです。
そして、あなたはこの先もずっと「そうなの、イタリアは私も行くはずだった場所なの。私が計画していたのはイタリア行きだったの。」と、言い続けるでしょう。

イタリアへ行けなかった痛みは決して消えることのないものでしょう。
なぜなら、失った夢はあまりにも大きすぎるからです。

しかし、イタリアに行けなかったことをこの先もずっと嘆いていたら、オランダのすばらしさや、美しさを心から楽しむことは決してできないでしょう。




Welcome To Holland
by Emily Perl Kingsley

I am often asked to describe the experience of raising a child with a disability -- to try to help people who have not shared that unique experience to understand it, to imagine how it would feel. It's like this.

When you're going to have a baby, it's like planning a fabulous vacation trip -- to Italy. You buy a bunch of guidebooks and make your wonderful plans. The Coliseum, Michelangelo's David, the gondolas in Venice. You may learn some handy phrases in Italian. It's all very exciting.

After months of eager anticipation, the day finally arrives. You pack your bags and off you go. Several hours later, the plane lands. The stewardess comes in and says, "Welcome to Holland".

"Holland?" you say. "What do you mean, Holland? I signed up for Italy! I'm supposed to be in Italy. All my life I've dreamed of going to Italy."

But there's been a change in the flight plan. They've landed in Holland and there you must stay. The important thing is that they haven't taken you to a horrible, disgusting, filthy place, full of pestilence, famine and disease. It's just a different place.

So you must go out and buy new guidebooks. And you must learn a whole new language. And you will meet a whole new group of people you would never have met. It's just a different place. It's slower paced than Italy, less flashy than Italy. But after you've been there for a while and you catch your breath, you look around, and you begin to notice that Holland has windmills, Holland has tulips, Holland even has Rembrandts.

But everyone you know is busy coming and going from Italy, and they're all bragging about what a wonderful time they had there. And for the rest of your life, you will say, "Yes, that's where I was supposed to go. That's what I planned."

The pain of that will never, ever go away, because the loss of that dream is a very significant loss. But if you spend your life mourning that fact that you didn't get to Italy, you may never be free to enjoy the very special, the very lovely things about Holland.





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    コメント(15件)

    内 容 ニックネーム/日時
    ステキな文章ですね。
    そうか。イタリアに行こうと思ってたのに、オランダなんだ。いいなぁ!こういう感じ。(#^.^#)
    試しに、原文を読んでみようと思ったけど、最初のいくつかの単語だけで挫折しました。(^^ゞ
    訳してくださって、ありがとうございます♪
    ウルトラママ
    2008/09/30 10:01
    そうです。オランダです!!
    ゆっくり・のんびり、行きましょう〜♪
    ななめ
    2008/09/30 22:06
    なんてステキな文章なんでしょう
    初めて読みました。

    私もウルウルしてきてしまいました・・・
    はて、なんの涙

    ななめさん、頭いい〜ですね〜
    尊敬でーす


    チロりん
    2008/10/02 12:36
    ☆チロりんさん
    とても、共感できるでしょ〜
    チロりんさんの涙・・・。なんなんでしょう・・・
    私も、同じです。何の涙なんでしょう
    ななめ
    2008/10/02 21:45
    はじめての文章でした。。。
    凄く的を得ているとうなずきながら
    読みました。

    確かに・・・イタリアを夢見て生んだけれど、
    オランダにはイタリアには無いものが実は沢山
    あって、オランダでしか味わえない感動とか
    あるんですよねー。。。

    あーーーなんか幸せな気分に
    なってきましたぁ。。
    ななめさん、ありがとうございまーす

    それにしても英訳すご〜
    ゆうmama
    2008/10/04 12:10
    ☆ゆうmamaさん
    うん!うん!そんな感じ〜でしょ
    私も、お友達が紹介していたのを読んだとき、そうそうと共感しました〜。
    オランダもイタリア同様に、楽しく、いいところですよね
    ななめ
    2008/10/04 13:55
    初めまして、味井戸バラと申します。
    数年前にこちらの詩をよまさせていただいて、ずっと心に残っていました。今回私のサイトで紹介させていただきたいのですがよろしいでしょうか。お名前とサイトの名前をつけ、引用という形にさせていただきたいです。よろしくお願いいたします。
    味井戸バラ
    URL
    2015/08/15 06:28
    ☆味井戸バラさん
    コメントありがとうございます。
    最近、更新していないブログで、お恥ずかしいですが・・・。
    もちろん、どうぞ。
    私も、この詩がとても大好きです。
    オランダ旅行、満喫中です♪
    ななめ
    2015/08/17 20:49
    ご快諾いただきありがとうございます!
    http://spotlight-media.jp/article/181524458736911122
    こちらに掲載させていただきました。
    おかげさまで8万アクセスを超えました。
    ありがとうございます。

    味井戸バラ
    URL
    2015/08/18 02:41
    はじめまして。
    アメーバのほうでトピックにあがっていて、詩に感動し、涙し、共感したのでコメントさせていただきます。
    私にはダウン症の子はいませんが、4人の子ども全員自閉症で、そのうち3人に知的障害もあり、また、二分脊椎症の子もいます。
    この詩は、ダウン症のお母さんだけでなく全ての障碍児を持つお母さんの心情だと思います。
    行き先は健常児駅だったのに、着いた先は障碍児駅。健常児駅に行く電車はもう廃線になり道も寸断されて障碍児駅に住むしか方法はなくなってしまった。でも、その駅はとても素晴らしいものがたくさんある。ゆっくりだったり大変なこともたくさんある。だけど、小さなことに気づき喜び、他では当たり前のことでもその当たり前のことができるようになった喜びや幸せは健常児駅にいる人たちにはわからないだろう。この素晴らしき駅を中心に周りにも視野を広げてもっと良いところを探してみよう。
    という私なりの解釈です。
    余談ですが、4人の中で一番知的の程度が重い長男が小さい頃からダウン症の子と仲がよくて、支援学校でよく一緒に遊んでいるそうです。
    素敵な詩を、ありがとうございました。
    もしかしたら、ブログにこちらのURLを掲載し、引用させていただこうと思っていますが、宜しいでしょうか?
    長々と、申し訳ありません。
    ファーラ
    URL
    2015/08/18 10:11
    ☆味井戸バラさん
    ブログ、拝見させていただきました。
    とても素敵なブログですね。
    こちらこそ、ありがとうございました。<m(__)m>
    ななめ
    2015/08/18 21:21
    ☆ファーラさん
    コメントありがとうございます。
    そうですよね。ダウン症だけでなく、すべての障がいを持つ子どもの親はうなずける詩ですよね〜。
    最近、全然更新していない私のブログの、それもとても古い記事に、最近こうしてコメントをくださるので、嬉しいです。
    もちろん、どうぞ、紹介してください。
    よろしくお願いします。<m(__)m>
    ななめ
    2015/08/18 21:28
    ななめ様。
    遅くなりまして申し訳ありません。

    ブログに紹介をさせて頂きました。
    何度読ませていただいても、涙が出ます。
    凄くよい詩を、ありがとうございました。
    ファーラ
    URL
    2015/08/21 08:59
    はじめまして。
    発達障害の中学三年生の息子を持つ母です。
    「オランダへようこそ」
    読ませて頂き涙が出てきました。
    ステキな文章をご紹介して下さりありがとうございます。
    私のアメーバのブログでも是非ともご紹介させて頂きたいのですがよろしいでしょうか?
    リンクの貼り方がよく分からないのですが引用させて頂いたことはきちんと書かせて頂きますので。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。
    ひーこ
    2015/08/22 09:29
    ☆ひーこさん
    お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
    もちろんご紹介ください。
    とてもいい詩ですよね。
    私は、この詩がとても大好きです。
    ななめ
    2015/09/01 21:52

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